こんにちは!くじらパパです。
子育てをしている時に、ついつい叱ってしまうことはありませんか?
最近の子育ての情報を見ていると、叱ることが良くないことだという風潮が強く、叱ってしまった時に自己嫌悪してしまうことがよくあります。
叱ることは、間違った使い方をしなければ子供を正しい道に導くこともできるものでもあるので、今回はその使い方について説明してみようと思います。
今回の記事は以下の人にお勧め!
- どんな時に子供を叱っていいのか分からない
- 叱ると子供にどんなことが起こるのか?
- 叱る以外の方法ってあるの?
叱るタイミング
子供を叱るタイミングは主に3つあります
①命の危険がある時
②他の人を傷つける可能性がある時
③周りに迷惑をかける行動をする時
この3つの状況は、簡単に言うと”抜き差しならない状態”です
例えば、①の命の危険がある時
子供が道路に飛び出しそうになったら、大声を上げてでもでも止めないといけません。
熱いストーブを触りそうになったら、すぐに止めないといけません。
命の危機がある時は、叱ってでも止めることの方がメリットです。
②の他の人を傷つける可能性がある時も同様です
これは、自分の安全だけでなく相手の安全を守るためにも必要です。
暴言なども相手の気持ちを傷つけるものですので、その場で対処が必要です。
③の周りに迷惑をかける行動をする時はどうでしょうか?
場合にもよりますが、例えばスーパーで走り回ったり、電車の中で大きな声を出すなどの迷惑行為には注意を与えないといけません。ただし、叱る行為で行動の修正ができない場合には、日頃から知識として社会のルールを学習することも必要です。また、行動のコントロールが苦手な子の場合にはタイムアウト法などの叱る以外の手段が必要なことがあります。
この様に叱る時というのは、その瞬間の行動を止めたい時に使う手段だと思ってください。
それ以外の時に使うとデメリットも多くなってしまいます。
叱ることのデメリット
叱ることのデメリットは主に5つあります
①嘘をついたり隠したりする様になる
②叱られたことに反発してイライラする
③大人の真似をするようになる
④やる気を下げさせる
⑤大人側が、叱ることがエスカレートしやすい
叱ることは行動分析学的には「弱化」と言い、この5つがデメリットと言われています。
特に”やってほしい行動”を促す時には逆効果になりやすいです。
やってほしい行動とは、例えば
- 勉強をしてほしい
- お風呂に入ってほしい
- ゲームを辞めてほしい
などの行動のことです。
人間には、人から何かを強制されたとき、反発したくなるという特徴があります。
皆さんも、親や上司から無理やり行動を指示されると反発したくなる気持ちになることがありませんか?
この現象を「心理的リアクタンス」と言います。
つまり、
- 「勉強しなさい!」
- 「お風呂に入りなさい!」
- 「ゲームを辞めなさい!」
と叱ってしまうのは、心理的リアクタンスが働いて逆の行動をしやすくなってしまうのです。
特に思春期以降の子供は心理的リアクタンスが働きやすいと言われています。
心理的リアクタンスを回避する方法としては、
- 「勉強で困っていることない?」
- 「お風呂はご飯の前に入る?後に入る?」
- 「ゲームの切りのいいところある?」
などの、相手に共感したり選択肢を与えることで心理的リアクタンスを減らせると言われています。
他には、頼んだことをした時に感謝を伝えることも有効です。
この様に、子供の行動を「やってはいけない」行動なのか、「やって欲しい」行動なのかを見極めて、メリハリのある対応すると良いでしょう。
まとめ
今回は子供の叱り方について説明してみました。
ポイントは!
叱るタイミング
①命の危険がある時
②他の人を傷つける可能性がある時
③周りに迷惑をかける行動をする時
といった、その瞬間の行動を止めたい時
叱るのを避けるタイミング
「○○しなさい!」「○○を止めなさい!」
といった、やってほしい行動を促す時
心理的リアクタンスが働いて逆にやらなくなってしまう
叱ることは、子供の教育を理解するのにとても重要なことであるため、皆さんもうまく使い分けてみてください。