こんにちは!くじらパパです。
「ストレスでつらいな」と感じることはありませんか?
なぜ我々はストレスに弱いのでしょうか?
実はそれはメンタルが弱いからではなく、人間の脳に組み込まれたプログラムによって引き起こされているからなのです。
今回はストレスによって引き起こされる、人間の仕組みについて説明してみようと思います。これを読むと、現代の人がいかにストレスに弱いかが分かります。
今回の記事は以下の事を知りたい人にお勧め。
- ストレスを受けるとどうなるの?
- どうして人間はストレスに弱いの?
- ストレスを避ける方法は?
ストレスを受けるとどうなる?
まず、人間がストレスを受けると何が起こるかを見てみましょう。
結論からいうと、その一つが「戦闘モード」です。
例えば、目の前にライオンが現れたとしましょう。その時、人間は生きるために戦うか逃げるかしないといけません。そうでなければ食べられてしまいますからね。
そこで人間は生き残るために、体にある仕掛けをしました。
身体能力を上昇させる
敵と戦うためには身体能力を上昇させることが必要です。
- 血圧を上げる
- 瞳孔を開く
- 気道を拡張させる
- 筋肉を収縮させる
こうすることで、目の前の敵と戦ったり逃げたりすることが有利になります。
エネルギーを引き出す
緊急時には無駄なエネルギーを使っている暇はありません。逆に、大量のエネルギーを瞬時に引き出せる様にしないといけません。
- 血糖値を上げる
- 使わない内臓の働きを抑制する
こうすることで、瞬間的なエネルギーを使えるようにします。
脳を覚醒させる
いわゆる火事場の馬鹿力の状態にするために、脳のリミッターを外します。
- 痛みを感じにくくなる
- 眠れなくなる
- 興奮させる
この様にストレスが掛かると、我々人間には敵と戦うための「戦闘モード」になる様にプログラムが仕込まれているのです。
現代のストレスには耐えられない
戦闘モードによるストレス対策は、長続きしません。
実は、これが人間がストレスに弱い理由です。
人間が狩猟時代のストレスは、戦ったり逃げたりすることで、すぐに解決できることがほとんどでした。ですが、現代ではストレスがすぐに解決するということがほとんどないのです。
- 毎日毎日、学校や職場に通う
- 友達や上司など、同じ人間関係が続く
- 決まった時間に仕事をしないといけない
など、慢性的にストレスにさらせれ続けることになるのです。
こうなると、さっきの「戦闘モード」は逆効果になります。
身体能力を向上させても、問題の解決になりません。血圧が上がるだけです。
エネルギー効率を上げても長時間は続かず、逆に糖尿病などの病気になります。
脳を覚醒させても、休息が取れず、疲れが溜まったままの状態になります。
”生活習慣病”や”うつ病”などがストレスと関わっているのは、この「戦闘モード」が理由です。
つまり本来有利に働くはずのストレス対策が逆効果となってしまい、現代の人がストレスに弱い理由になってしまっています。
ストレスとの付き合い方
私たちの現代の生活にはストレスがあふれています。しかも、種類も多岐にわたり全てを取り除くというのが難しくなっています。
そこで考えられたのが、ストレスを完全に排除するのではなく、上手に付き合っていくという考え方です。この方法をストレス・マネジメントと言います。
代表的なものとしては、アメリカ心理学会が推奨するものがあります。
①ストレスの原因を避ける
②友達や家族のサポートを得る
③笑う
④運動する
⑤マインドフルネスをする
これらを行うことで、先ほど説明した「戦闘モード」を解除することが必要になるのです。
どれが効果的かは人それぞれあるので、簡単にできそうなものから試してみることをお勧めします。
まとめ
今回は、現代の人がストレスに弱い理由について説明してみました。
ポイントは!
- 人はストレスを受けると「戦闘モード」になる
- 戦闘モードになる、瞬間的なストレスには対処できるが、長期的なストレスには対応できない
- ストレス・マネジメントをして、戦闘モードを解除することが必要
ストレスは、上手に使うと困難を突破するためのエネルギーになりますが、長時間受け続けると体の調子を崩してしまいす。現代の宿敵であるストレスの原因を理解して、うまく付き合っていけるようになるといいと思います。