【分かりやすく説明】発達障害と知的障害の違い

発達障害

こんにちは!くじらパパです。

発達障害の話をしている時に、言葉の意味で混乱することはありませんか?

特に発達障害と知的障害の違いについては、よく患者さんからも質問されることがあります。

2つの違いについて、ごちゃごちゃになっている人もいると思いますので、今回は少し細かく違いの説明をしてみようと思います。

今回の記事は以下の人にお勧め!

くじらパパ
くじらパパ
  • 発達障害と知的障害の違いがよく分からない
  • 発達障害はないが知的障害があるってどういうこと?

発達障害と知的障害の違い

発達障害と知的障害の違いは、簡単に言うと

発達障害の中に知的障害がある、ということです。

例えて言うと、

野菜の中にトマトがある
スポーツの中にサッカーがある

この様な感じです。

発達障害には、自閉スペクトラム症、ADHD、学習障害など他の障害が含まれています。

つまり、発達障害はそれら全てを含んだ言葉だと思ってください。

日常会話ではどちらもよく使われますが、細かい診断を言う時には”知的障害”を、ざっくり言う時には”発達障害”と場面によって使い分けている感じです。

ちなみに、知的障害とは!
  • 知的能力(IQ)が70未満
  • 日常生活や社会生活で困難が生じている
  • 18歳以下から生じている

これらに当てはまる人を指す診断名です。

医学的な分類の違い

少しややこしいのが、医学的な場面で使われる時の違いです。

実は医学的に発達障害と知的障害は別の分類の仕方をします。それを表したのが下の図です。

知的障害は一般的には発達障害に含まれます。

ですが、医学的には知的障害は発達障害に含まれないことがあるのです。

これは、医療分野での伝統的な言葉の分類の違いによるものですが、そうすると実はやっかいな事が起こる場合があります。

例えば、

医者
医者

あなたは、発達障害はありませんが知的障害があります。

この様に医師から説明された場合、一般的な理解をしていると発達障害はないのに知的障害がある??どういこと??

となってしまうのです。

この場合、医者は”医学的な”発達障害がないことを説明したいのだと思いますが、知的障害が発達障害に含まれていると思っていると混乱してしまいます。

ですので、この様な説明をされた場合には「医学的には知的障害が発達障害に含まれていない」ことを知っておきましょう

この2つが紛らわしい事も医療者側もよく分かっていますので、上手な先生は上手く使い分けてくれると思います。それでも混乱する場合には、どの様な意味で使われたかを担当の先生に聞いてみてください。

まとめ

今回は発達障害と知的障害の違いについて説明してみました。

ポイントは!

  • 知的障害」はいくつかある「発達障害」の中のひとつ
  • 医学的に扱う場合には知的障害を発達障害に含めないことがある

紛らわしい2つの言葉ですが、この機会にしっかりと意味を理解してみてください。