こんにちは、くじらパパです!
”発達障害”という言葉を聞いたことはありますか?最近では、テレビやニュースで取り上げられることも多く、耳にしたこともあると思います。
ですが、それが何なのか、結局よく分からないという方も沢山いらっしゃると思います。
そんな方に向けて、今回は分かりやすくこの記事を書いてみました。
正確なこと、もっと詳しく知りたい人は飛ばしてもらって構いませんが、まだ発達障害のことがよく分からない人は是非見ていってください。
この記事は、こんな人にお勧め!
- 発達障害の事を調べてみたいけど、難しくてよく分からない。
- 聞いたこともないから、ざっくり教えて欲しい。
- 自分ってもしかして、発達障害?
親の立場から
子育てをしていて、困ったことはありませんか?
例えば、
- 落ち着きがない
- 人の話を聞けない
- 周りの人に迷惑をかける
- 勉強ができない
などがあると思います。
これらの行動を起こすと、周りの人はどう考えるかというと
「しつけができていない!」
「親が愛情を注いでいない!」
「本人が怠けている!」
と、思われてしまいます。
ですが、しつけも十分で、親の愛情もしっかりあり、練習時間も他の子と変わらないはずの子供の中に、うまくできない子供がいることが分かってきました。
その子達の事をよく調べると、ある特徴があることがあります。
小さい頃に、以下の特徴がある時です
・言葉を理解するのが遅い
・目線が合わない
・かんしゃくが多い
・こだわりが強い
・落ち着きがない
もちろん、書ききれていない特徴もありますし、全て当てはまるというわけではありませんが、これらの特徴を持つ人に対してある診断が導きだされました。
それが”発達障害”です。
つまり、うまくいかない原因が、本人の努力不足や、親のしつけではなく、”脳の発達による障害”が原因で起こっているということが発見されたのです。
この考え方がよく分からないとしたら、理由は単に発見されてからまだ時間が経っていないため、考え方が広まっていないからです。
発達障害の一つである、「自閉スペクトラム障害」は、広まってからまだ60年位しか経っていません。
つまり、今のじいちゃん・ばあちゃん世代は、その言葉をほとんど聞いたことも無いし、「子育てとはしつけが全て」と思い込んでいる人がたくさんいる世代です。
ですが、今は研究もどんどん進んでいき、しつけと愛情が十分でも、子育てがうまくいかない子がいることが、医学的に明らかになってきました。
つまり、今の時代はちょうど、アップデートの時期に来ているのです。
治療法はあるの?
残念ながら、発達障害の根本的な治療方法はありません。
ですので、診断を付けることに意味がないと感じる人が中にはいます。
しかし、環境を変えたりお薬を使うことで、困っていることを減らすことができることも分かってきました。
例えるならば、
目が悪い人に、手術をしても治らないけれど、眼鏡をかけたら困らなくなった。
みたいなことです。
根本的な治療法はないけれど、その人や周りの困っていることを減らすというのが、発達障害を考える時の大きなポイントです。
どんな作戦がいいかは、その人の診断や特徴によって違います。自分達にあったやり方を考えるには、身近にいる専門家の人と一緒に考えることが良いでしょう。療育機関や病院などで、それぞれの状態について話し合いながら決めてみてください。大事なのは発達障害の事が分かる支援者と相談することです。
発達障害の種類
発達障害には3つのグループがあります。
①自閉スペクトラム障害
②注意欠如多動性障害
③学習障害
自分がどのグループに当てはまるか考えてみて下さい。
もちろん、専門家ではないのでざっくりで構いません。
①自閉スペクトラム障害
・コミュニケーションが苦手
相手の気持ちを読みにくい、空気が読めない、冗談が苦手、曖昧な表現が苦手
・こだわりが強い
予定の変更が嫌い、同じことを繰り返すのが好き、熱中するものがある
・音やにおいに敏感、または鈍感
人混みや大声などが嫌い、好き嫌いが激しい、自分が疲れているの気付きにくい
これらの特徴がある人は、自閉スペクトラム障害の傾向があります。全てを満たさない場合にはいわゆる”グレーゾーン”と言われることもあります。また、仕事でうまくいかないなど、ストレスが溜まりすぎていると”うつ病”や”適応障害”などの「二次障害」が発生することもあります。
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②注意欠如多動性障害(ADHD)
・不注意
忘れっぽい、ぼーっとしている、集中すると他が見えない
・多動・衝動性
落ち着きがない、待てない、思いついたらつい喋ってしまう
これらの特徴がある人は、ADHDの傾向があります。どちらか片方ではなく、混ざった混合型の人もいます。ミスが多くて、自信を失ってしまうことも多くあります。ただ、これらの特徴は誰にでもあることともいえます。障害かどうかの基準は、やらかしが多すぎて日常生活に支障が多いかどうかの差です。
詳しい記事↓
③学習障害
・読めない
ひらがな・カタカナ・漢字の文字の読みが苦手。文章を早く読めない。文字の形を捉えられない。
・書けない
文字が書けない、時間がかかる、マスに収まらない。
・計算できない
計算が遅い、文章問題が解けない、時計が読めない。
これらの特徴がある人は、学習障害の傾向があります。ただし、学習障害の診断には知的な問題が無いことなどの条件もあるので、検査で自分がどの程度の苦手さがあるのかを調べることがお勧めです。
詳しい記事↓
まとめ
今回は、発達障害に簡単に説明してみました。
ポイントは
- 本人の努力不足や、親のしつけの問題ではなく、脳の発達の障害であること
- 完治はしないが、特性に沿うことで困りごとを減らせること
- ①自閉スペクトラム障害、②注意欠如多動性障害、③学習障害の主に3種類があること
診断がついても、困っていることは100人いれば100通りあります。つまり、解決策も人それぞれです。治療をどのように進めていくかは専門家の助けが必要になることがあります。困った時は是非、周りに相談してみて下さい。