こんにちは、くじらパパです!
今回はLD(学習障害)についての解説をしてみようと思います。勉強についていけない、日常生活で読み書き計算ができなくて困っている人などに向けてのこの記事を書いてみました。
今回の記事は以下の人にお勧め!
- 子供の勉強の遅れが気になる
- もしかして学習障害?
- 対応方法など知りたい
学習障害とはどんな障害?
勉強というのは、そもそもとても個人差があるものです。同じテストを受けても100点を取る子供から0点になる子供まで様々います。
当初の学校は、どんな子どもにも100点を取ることを目指して勉強を教えること所でした。けれども、いくら一生懸命に勉強を教えて、本人が怠けていなかったとしても、点数が取れない子がいることが段々と分かってきました。(皆さんも感覚的に分かりますよね。)
そこで、その原因を調べる一つの考え方が生み出されました。
それが”知能”と言われるものでした。
知能は人間が持つ様々な問題解決能力ですが、学習とも深く関わっています。昔は知能が遅れることで、勉強が分からなくるのではと考えられました。
ですがもっと調べていくと、知能も正常なのになぜか勉強が遅れていく子どもがいることが分かって来ました。もちろん、本人は怠けていません。
それが「学習障害」です。
学習障害の特徴は、脳のある特定の分野にのみ遅れが見られているので勉強が苦手になってしまうことです。
学習障害のタイプ
学習障害には3つのタイプがあります。
①読字障害
②書字障害
③算数障害
それぞれ見ていきましょう。
①読字障害
学習障害の中で最も多く、読むことが苦手なタイプです。
②書字障害
書くことが苦手なタイプです。
③算数障害
算数の問題で様々なつまづきが起こります
注意しなければならないのは、これらの症状があってもすぐに”学習障害”と診断されるわけではないことです。
なぜなら、勉強の遅れは最初に説明した知的な遅れのある子ども以外にも、他の発達障害である自閉スペクトラム症、ADHD、境界知能等でも起こることがあるからです。
例えば自閉スペクトラム症では興味の偏りが強く、単調な読み書きの勉強が嫌いになることも多いですし、ADHDでは注意が逸れやすく授業が聞けていないなどの問題が起こりやすいです。
細かな特性や脳の機能など総合的に判断するためには、知能検査や発達検査の結果を元に医師の判断を受ける必要があります。
学習障害の支援
学習障害と一言でいっても、その対処法を様々あります。
例えば音読が苦手な場合、耳からの情報処理が苦手な場合には、音を視覚的にとらえる支援として音声教材を使うなどがあります。
目からの情報処理に苦手がある場合には、文字をひとつひとつでなく、まとまりである単語全体としてとらえられるようにする指導。文字を拡大したり、行間を広げたりすることができる教材を使うことがあります。
計算に困難さがある場合には、つまずきの要因を明らかにした上で、絵カード等の教材を活用したり、繰り上がり等の考え方について具体物を活用したり、筆算の際にマス目のあるノートを使ったり、記号を用いて手順を示したりする等の支援を行います。
逆に、上手くいかないやり方は、勉強を「量」や「時間」で補おうとするやり方です。
苦手だからといって、ドリルを沢山させたり、疲れていても勉強をさせたりすると、勉強に対してのモチベーションが下がって勉強自体やらなくなってしまいます。
大事なことは、その子の特性に合わせて最適なやり方を見つけ、支援をしてあげるということです。
相談機関
学習障害の場合、困りことが見つかるのが就学後であるため、多くの人は学校で相談を開始されます。
学校には、特別支援教育コーディネーターや養護教員などの発達障害のことを専門に相談できる人がいますので、学校に居る場合にはまず相談してみることをお勧めします。
その後、その子の特性に合わせて、通級指導教室や支援学級の利用が開始され、診断が必要な場合には、心理検査を行える小児神経科や児童精神科等で診断を受けることができます。
まとめ
今回は学習障害について解説してみました。
ポイントは!
学習障害は
①読字障害、②書字障害、③算数障害
の3タイプがある
診断するためには、知的障害や他の発達障害との関係がないかを調べる必要がある。
困った時には、学校の特別支援教育コーディネーターに相談できる。
学習障害の人が自信を持って生きていけるよう、周囲の人が特性を正しく理解しサポートしてあげてくさい。