こんにちは!くじらパパです。
今回はうつ病についての解説です。精神科の病気の中でも最も広まっている病気の一つですが、まだ誤解されていることも沢山あります。例えば、最近では言われなくなりましたが、うつは甘えであると言う人もまだいます。
そんな誤解を無くすために、現在医学的に分かっている知識を分かりやすく説明してみたいと思います。
今回の記事を以下の人にお勧め。
- うつ病ってどんな病気なのか知りたい
- 自分がうつ病かもしれないが、どうしたらいいか分からない
- 治療方法を知りたい
うつ病とは
うつ病とは、普段の生活が送れないほど気分の落ち込みが続いたり、やるべきことへの意欲が沸かず、楽しいことも楽しめない状態になってしまう脳の病気のことです。
まずは、簡単な知識から見ていきましょう。
うつ病の症状
うつの主な症状は3種類あります。
気持ち・体調・考えの異常です。
気持ちの異常
- 憂うつな気分がずっと続く
- イライラやそわそわして、落ち着かなくなる
- 以前は楽しかったことを楽しめなくなる
体調の異常
- 体重が減る、または食べ過ぎて太る
- 睡眠の異常。寝付けない、朝早く目が迫る、または一日中寝ているなど
- 疲労感が強く、起き上がれない
- 頭痛・めまい・動悸・吐き気・息苦しさなどの症状が出る
考えの異常
- 自分に価値がないと感じてしまう
- 失敗を自分のせいにして、自分を責めてしまう
- 考えがまとまらず、決断がくだせない
- 生きているのが辛いと考えてしまう
頭痛や疲労を訴えて、内科などの病院を受診するけれども検査で異常がないと言われることもよくあります。診断が付かなくて焦ってしまうこともありますが、症状が当てはまる場合にはうつ病も疑ってみてください。似ている病気もたくさんありますので、細かい診断は精神科の病院で受けて下さい。
治療法
うつ病は治療を始めてからの期間で、治療方法が変わります。
それぞれの期間を
・急性期(2~3か月)
・回復期(3~6か月)
・維持期(1~2年)
と言います。
人によって治るスピードや薬の効きが違うため、あくまでも目安です。
急性期の治療
急性期の治療で大事なポイントは、「十分な休息」と「適切なお薬」です。
とにかくしっかり休むことが重要で、しっかり休める環境を整えましょう。
一日中寝てもらっても構いませんし、無理にお出かけしなくても大丈夫です。
休む=怠けではないことを、家族や会社に理解してもらうことも大事です。
一人暮らしだったり、周りにサポートしてくれる人が足りない場合には入院も検討されます。
急性期の人は、不安で眠れなかったり考え事をしてしまうため、体が休みにくくなっています。
そこで、適切に薬を使うとことで体が休むのを手伝ってくれます。
この時期の症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返すので、症状に一喜一憂しないことも大事です。焦らずにじっくり治していきます。
回復期の治療
少しずつ体調が良くなってくる時期です。ですが、最も注意しないといけない時期でもあります。
調子が良くなって薬を辞めたり、急に元の生活に戻そうとすると「再発」することがあります。
「再発」すると、以前より症状が悪くなったり、治りにくくなってしまうことが知られています。
焦らずに、徐々に生活リズムを戻していってください。
薬の調整は必ず、医師と話し合ってから決めてください。
維持期の治療
徐々に社会復帰ができてきますが、まだまだ油断はできません。
回復期の時の説明の様に、うつ病は再発しやすい病気なので1~2年は薬物療法を続けて調子のいい状態を維持させる必要があります。
薬を減らしていくことも行われますが、急に減らすと中止後症候群を起こすので慎重に減らしていきます。1~2か月の期間を目安に減らしていきますが、再発に注意が必要です。
悩んだ時
うつ病が疑わしい場合は、なるべく早く精神科や心療内科を受診しましょう。うつ病は治療が遅れるほど治りにくくなると言われてます。早期発見・早期治療が原則です。
精神科の受診が気になる方は、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
今回はうつ病のことについて解説してみました。
ポイントは!
うつ病とは、普段の生活が送れないほど気分の落ち込みが続いたり、やるべきことへの意欲が沸かず、楽しいことも楽しめない状態のこと。
なりやすい人やストレスなどの原因があるが、脳の神経に異常が起きている状態。
急性期・回復期・維持期に分かれており、それぞれの時期で治療法が変わってくる。
薬は絶対に勝手にやめてはいけない!
早期発見・早期治療が大事。
うつ病のことで悩んでいる人は、まずは身近な相談できる人を頼ってみてください。